中国（敦煌、西安、洛陽） 2003.10

インターネットで中国東方航空の成田ー西安直行便があることを知った。しかしSARSで乗客が減った為か、調べて見ると上海経由に変更されている。また、毎年１０月末にはダイヤの再編成があるとのことで、インターネットのYahooに広告を出していた旅行代理店に聞いても一月前迄詳細はわからないと言う。やっと航空の往復予約が取れたのは９月の末である。１０月２２日の行きは上海経由で１１月１日の帰りは北京経由になる由。料金は西安往復で約８万円。他の便だと１２万円にもなる。西安から敦煌までの一緒に頼んで、旅行代理店には１２万円ほど振り込んだ。今回は敦煌の他にも洛陽と雲崗の石窟寺院を廻って見たかったが、短期間に見て廻るには離れ過ぎているので雲岡はあきらめ、敦煌と洛陽だけにする。また、マレーシア日本人会の写真クラブで一緒だった早瀬さんとは西安で合流し一緒に写真撮影を楽しむことになった。
（写真は敦煌市郊外より祁連山脈を望む）

目次（フレームに切り替）
１．西安に出発の日
２．咸陽,茂陵、西安市郊外
３．敦煌莫高窟,月牙泉
４．敦煌玉門関、陽関、西千仏洞
５．西安（秦兵馬傭坑、始皇帝陵、慈恩寺）
６．西安（乾陵、法門寺）
７．西安から洛陽へ
８．洛陽、龍門石窟
９．洛陽白馬寺、嵩山少林寺
１０．洛陽から西安へ
１１．帰国

1.西安に出発の日 （2003.10.22）
成田空港の出発は１６時過ぎ夕方の便であるが航空券を２時間前に受け取る為、昼前に家を出る。あいにく朝から小雨であったが雲の上にでると夕日が輝いている。飛立った飛行機は夕日を追いかけるように進む。しかし上海に着いた時はもうとっぷりと日が暮れていた。飛行機から見ると大都会にあるような灯りが少ない。上海の近代化への変貌が激しいと伝えられているわりには高速道路に添ってオレンジ色の街灯が見えるだけであった。上海空港に着くと乗客が皆降りる。入国手続をここでする為であるらしい。しかしスチュアデスの声が小さく聞き取れない。また空港内の表示も少なく、案内が一人ずつ客を捕まえる方式である。大回りしてもとの飛行機に戻ったら乗客は五分の一に減ってしまっていた。西安直行便の経営のふところが見えたように思える。上海の手続きで小一時間かかったため、西安に着いた時は一時間近く遅れて１０時半を廻っていた。気温１２度、東京とあまり変わらない。空港ではすでに両替がしまっていた。成田で元の両替はないと断られていたので、到着してからと思っていたのにこれである。幸い今回の旅行の宿は全て以前に勤務していた会社の現地法人に頼んで予約をしてもらっている。おまけに空港まで運転手が迎えに来てくれる手筈になっていた。もし準備してもらっていなかったらタクシーに乗るのも一騒動であったと思う。
空港から市内まではたっぷり一時間はかかかる。以前の空港はもっと市内に近かったが成田同様に随分と遠くなったものである。市内にはいると見覚えのある西門をくぐりライトアップしている鐘楼を廻って南門にでる。ホテル（長安城堡大酒店）はその南門の目の前に聳えていた。ホテルでの両替は他の国では率が悪いののが通り相場であるが、ここは銀行と同じレートであるという。統制のとれている中国だ。信じて２、３日分を両替する。会社の運転手が秘書からあずかったという手紙をベッドで読んだら、社長は週末まで出張で不在と言う。翌朝秘書に電話をしたら、以前に私が来た時の事を覚えていた。しかし２６年ほど昔のことである。
　　　　
（写真：西安空港に着いて、夜の鐘楼、朝の南門）
　　
写真：西安駅まで送ってくれた秘書の姚さん、西安記念撮影の早瀬さんと松永）
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