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（写真：ミーソンのヒンドー神像）
翌日はバスでダナンに向かう。予約をいれておくとホテルを巡回して来てくれる。
３時間の道のりで4US$である。大型バスであったがホテルを５ヶ所ほど廻って客を集め満席となった。バスでは団体できたフランス娘と隣り合わせにった。３週間バカンスをとってハノイから順に南下しているという。日本のサラリーマン人よりは優雅な日程である。ダナンへは風光明媚な峠越えをしていく。しかしダナンで降りたのは私と大きな旅行荷物を抱えたアメリカ女性の二人だけであった。他は全員がホイアンまでいってそこでの滞在中にもう一つのユネスコ世界文化遺産に指定されたミーソンまでゆくという。私の旅行計画はフエを発ってその日の内にミーソンを見学してホイアンまでたどり着きそこで一泊というものである。地図で見るとダナンとミーソンとホイアンは三角の位置にある。それでダナンで降りた。所が降りた所はバスターミナルでもなんでもない。ただの路地である。アメリカ女性はダナンに宿を取るという。路地にいたオートバイのドライバーがミーソンからホイアンまで12US$でゆくという。旅行鞄を抱えてどうするのかと聞くとこんな小さな旅行鞄ならオートバイの前座席に抱えるようにして行くという。買った壷もその中であるがままよ決めた、それで行くしかない。
（写真：バスでダナンへ向かう峠より、ダナンからオートバイで、オートバイの渡し、工事中のミーソン登口）
ガイドブックにはダナンからミーソンまで２時間強、ミーソンホイアンが２時間程とあったが今度のドライバーはすっ飛ばす。メータを覗いて見ると壊れていてゼロを指していた。途中また渡し場があった。道も大型車が通れるような所ではない。ここで気がついた。ダナンからは行く手段はオートバイしかない。車道はミーソンからだけである。もっとも道路のあちらこちらで工事風景が見えたのでいずれはダナンからも車でいけるようになるだろうが当分はホイアン経由である。ドライバーが飛ばしたおかげで１時間でミーソンのチャンパ遺跡までたどり着いてしまった。ミーソンのチャンパ遺跡は山裾にある。また入り口からの道は整備中でジープで行き来する。遺跡はＡ群からＦ群まで比較的小さな所にかたまっている。通り一遍にみれば２時間もかからない。遺跡も荒廃していて中にあった石像群はほとんどダナンの博物館かフランスに持ち出されている。チャンパ遺跡は７世紀頃にヒンヅー教の影響下に作られたという。７世紀はまた仏教がミャンマーを経てインドネシア半島に入り始めた頃でありインドでは衰退の時期である。土着信仰と融合しやすいヒンドーが海洋通商を通じてより深く入り込んだのであろう。後にホーチミン市の歴史博物館でチャンパ人であるという館員に聞いた所によるとチャンパはポリネシア民族に属しマレー語もわかると言う。チャンパ族は現在のカンボジアからベトナム南部へと広がっていたようである。
（写真：ミーソンの遺跡、リンガとついのヨニ、文字のある石碑、壁の彫像の一部）
チャンパ遺跡群を下って今度はホイアンに向かう。こちらの方が道は良い。しかし至る所で工事中である。ホイアンからでも大型バスではまだ無理のようである。ミーソンを３時半頃発ってホイアンには４時半頃に着いた。ドライバにはガソリン代を含めて２０米ドル渡したがあと５米ドルという。そのまま渡して明日も来るというのを断った。
（写真：いずれもダナンのチャンパ博物館にて）
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