3.ジャイプルにて (2/3)

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自動車道路は谷間になっており向い山にも離宮か砦かの建物が見える。運転手は慣れているようで、なにも言わぬうちに次の所に案内する。谷間の自動車道路から山の上に登ってここで勝手に見てこいという。ジャイプルの砦の跡である。頂上には大きな大砲が一門おいてある。よく運び上げたと思う。砦からは先ほど見てきた山の宮殿が下に見える。この砦は城を守る為のものであったように思える。またはるかには池に中にある水の宮殿も見はるかすことができる。


戻ったら運転手がいうには明日の月曜日はタージマハールが閉まっていて見れないという。全く旅行社のプランミスである。最初にアグラに行っていればタージマハールもジャイプルもゆっくり見れるのに。今日中にアグラまで行かなければならなくなった。タージマハールが見えるのは日の出から日没までという。日没は6時45分頃である。アグラまでは5時間はたっぷりかかるという。せっかくのジャイプルの街は通り過ぎるだけとなった。マハラジャが住んでいる王宮も稼動可能という天文観測設備も見る時間なし。唯一市内にある風の宮殿と呼ばれる建物の撮影ができただけである。市内は囲ってある城壁から中のすべての建物がピンクの同色に統一されていて見ごたいがある。ここには一日以上費やすべきであった。



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