もう昼はとうに過ぎたが食事などしてられない。オールドデリーは赤い城といわれるムガール時代の宮殿を見る。城門をくぐると櫓がありさらに進むと一帯がマーケットになっている。ほとんどがお土産やである。かってムガールが破壊したヒンドーの神々や仏陀の彫刻や絵画が所狭しと並べられてある。
（写真：赤い城のラールキラー）
マーケットから先に公園があり謁見の間はその公園の中にあって見張りが台座を守っている。城門は猿がよじ登ってたり、全く人も動物も共存している世界である。オールドデリーの一帯は非常に混雑していて、車はなかなか進まない。ほとんど警笛を鳴らしっぱなしである。人込みを掻き分け掻き分け車が進んでゆく。人力車の方が早そうである。これではあまり廻れそうにもないので回教寺院のジャメマスジッドにだけよることにした。寺院、廟は土足禁止である。さっと有料の下足番が寄ってくる。またカメラ持ち込みは有料。ビデオの持ち込みは禁止であったり特別料金となる。ムガール帝国時代のこのモスクからは赤い城が真向かいに見える。自動車で難渋した割には近くであった。(写真上段：ジャマーマスジット、下段：クトウブミナール）
５時を廻ったのでオールドデリーを脱出してジャイプルに向う途中デリー郊外のクトウプミナールに立ち寄ってもらった。大臣が見に来ているとのことで入り口でしばらく足止めを食ったが、７０ｍもの高い塔がそびえている。ムガール時代に建てられたものの塔以外はもうほとんど遺跡となって壊れている。一本の純鉄で作られた柱があり錆ないでいるという。日が落ちるかける頃ジャイプルに向けて出発した。夜の道は恐い。二車線しかない上に対向車線の車がライトを一杯に点灯したまますれ違ってくる。目をつむって眠てしまうのが一番安全である。途中で運転手に起こされて外人用のレストランで夕食を取ってジャイプルのホテルに着いたのは１１時であった。デリーでは２日を過ごすつもりでいたが、結局一晩で離れてしまった。インドの歴史が判るという国立博物館もロータス寺院といわれる汎宗教寺院も見れなかったが、まだ次のチャンスがある。実質廻れたのは半日程である。
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