最初に案内されたのは真新しいヒンヅー寺院である。ラクシュミーナーラーヤンと言う。ヒンヅー寺院は靴を脱いで拝観するものの一般的にはあまり清潔な気はしない。しかしここのは大きくて比較的清潔にみえる。中は撮影禁止であったがヒンドーの神々に混じって仏陀の像もある。ヒンドーでは神々の化身思想があり土着の宗教を吸収してしまうようである。(写真：ヒンドー寺院、官庁、インドゲート）
次はインドの大統領官邸。同じ一帯に国会議事堂や政府のオフィスもあるが大英帝国時代に権威を象徴するために建てられたものをそのまま使っているとか。建物は大英帝国がかって滅ぼしたムガール帝国様式である。大統領官邸から一直線にはるかかなたのインドゲートまで道路がゆるやかに下っている。インドは独立を期待して第一次世界大戦に大英帝国の下に参戦し９万人の犠牲者をだした。このインドゲートは戦没者を祈念して建てられたという。しかし独立は認められずガンジーの非暴力不服従の反抗によってなしとげられている。そのガンジーの暗殺された所は歴史の記念として残されており、墓地にも祈る人の燈が絶えない。尤もガンジーもここで火葬され灰は川に流されたというから厳密な意味での墓ではないが。（写真：ガンジー墓所、フユマーン廟）
近くにあるフユマーン廟はタージマハールに先立って作られており、墓が公園の中にある様式はタージマハールに取り入れられたという。墓守のお婆さんは自分の写真を撮れという。当然とったらなにかしら払わなければならない。一旦旅行代理店に立ち寄りホテルの予約券を受け取って遠出のためエアコンの付いた車に乗り換える。これでオールドデリーの見物からジャイプル、アグラの旅へと出発することになる。運転手は変わってターバンを巻いたシーク教徒である。ハニー君という。ハネムーンのハニーかと言ったら笑ってた。ジャイプルまでは５時間はかかるという。すると６時前にはデリーを発たなければならない。
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