写真：ヘビ使い、コムオンボ前の店屋、コムオンボ神殿
コムオンボ神殿ではエドフからさらに６０ｋｍほど遡ったところにある。
遺跡は町の中心からは相当に離れているというが夕方に船はすぐ近くに着岸したので歩いて行く。船を下りると土産物屋が立ち並んでおりヘビ使いもいる。コムオンボ神殿は道路より一段高くなった河を見晴らせる所にある。コムオンボとはアラビア語でオリンポスの丘の意味するとか。プトレマイオス朝に建てられたというだけにギリシャ神殿に似た感じがする。全ての石には切り欠きが穿たれ隙間なく組み立てられている。露天に晒されているが天井にはまだ絵画の色彩がかなり色濃く残っている。神殿の前に掘られた深い井戸 はナイ ルの 水位を観測するためとか。日が落ちるとナイルの河に夕日が映える。
写真：コムオンボ神殿、壁画、観光客
写真：神殿井戸、係留中の船、行き交う船
船はグランドフロアーが受付とロビーで、地下にあたる下の階に食堂がある。また上のフロアー二つは客室でさらに上の甲板は見晴らしのテラスとプールになっている。乗客は全部で４０−５０人ほどしかいないから込み合うこともない。テラスにいると日中は砂漠を渡ってきたた風そのままに吹くが、朝の風は肌寒いくらいである。今まで見物は朝一回、夕方一回のペースであるからゆっくりと甲板にでて行き交う船を見ていることができる。全くのんびりした旅である。
写真：船内のロビー、ベッドメーキング、河沿いを行く列車
食事は朝昼はビュッフェ形式であるが、夕食は一人一人にサービスしてくれる。新鮮なサラダもたっぷりである。所がここも例外ではなかったようである。軽い腹痛と下痢が始まってしまった。私だけではなく、スペインからの夫婦の妻の方も前日にやられたようである。夕食は食べず、持ってきた正露丸を飲んでにそのまま寝込んでしまう。翌日の朝食もパス。心配したガイドが薬をくれる。郷にいれば郷に従え、何の薬かわからないけど飲んでしまう。幸い体内脂肪は十分にあるし、空腹感がないから食べなければ問題ない。船は寝ている間にアスワンに到着していた。旅は予定より半日早く進んでいる。もともとの日程にはアブシンベル神殿見物は入っていなかったが、ここまで来ていかない手はない。半日早まったことで可能性がでてきた。ガイドにアブシンベル行きを手配するよう依頼する。でもその前に腹痛を治しておかなければ。
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