数年前に日本の観光客が過激宗教グループのシーア派によって殺されたのもこの地のナイル河対岸にある神殿においてであるが、今はもう日本からの団体客も多く見受けられる。しかし遺跡観光地の入り口では銃を持った警察官に鞄の中身を必ずチェックされる。三脚などは取り上げられてしまうに違いない。持っては来たが、遺跡見物に持ち歩くことはできない。
写真：ルクソール神殿入り口、ラムセス像、王と王妃の像
２時間ほどの散策で船にもどる。今度は各ツアーグループが全部一緒になり、スペイン語と英語の２班に別れてそれぞれガイドと一緒に見物に出かける。最初にカルナック神殿に向かう。これはルクソール神殿よりまた大きい。ガイドは壁に刻まれた古代エジプト文字を解読しながら説明してくれる。懇切丁寧であるので、なかなか逃げられない。エジプトなまりの英語で、神神の名前を聞いたところでほとんど理解できないのに；；一個所で説明が終わると、次はこちらに来てくださいといわれてそこから又懇切丁寧な解説が始まる。確かに一人だけだと見落とす所もあるので完全に逃げるわけにもいかない。写真はここからだと良く撮れるというところを教えてくれるとありがたいのだが。。
写真：カルナック神殿入り口、スフインクスの参道、巨大な列柱、ハトシェプスト女王
カルナック神殿はまだ発掘が続いており、３ｋｍほど離れたルクソール神殿とスフィンクスの像の通りでつながっていた由。硬い石で少し柔らかい石を刻み磨いたのであろうが、如何に絵を石壁に刻み、沢山の石像を作り高い石塔を建て、かくも高い巨石の塀を築き上げたのかまったく唖然とするばかりである。林立する柱の太さとその多さにもまた驚かされる。カルナックを見終わってルクソール神殿に向かったのは６時を回ってそろそろ日の沈むころである。ナイルからの風も涼しさを増す。神殿を見物しているのは西洋人ばかりである。どうやら日本の観光団は日中の一番暑いころに見て回るようである。でも、昼間の暑いときに来てこの神殿の写真を撮っておいて良かった。暗くなった今からではもう写真を撮るのは困難である。再びクルージングの船に戻ってエジプトの旅の初日が終わった。
写真:ルクソール神殿入り口､スフインクス参道、神殿のライトアップ
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