始へ、 戻る、
（写真：博物館にあった蒙古軍との戦いに勝利の図）
ホーチミン市の朝は早い。５時頃にはもうあかるい。自動車のいない大通りで子供達はサッカーをしている。またジョギングをしている人も多い。７時ころになると物売りと自転車がでてきて８時頃になるとオートバイのラッシュとなる。帰国のフライトは１３時４０分なので見物は午前中しかできない。最後にホーチミン博物館の見学するつもりでホテルの前からタクシーにのりこんだ。ホテルのボーイが行き先を通訳してくれた。しかしどうも方向がちがう。途中何回か地図を見せたが相変わらず反対方向に走る。着いた所は初日に見学した戦争博物館であった。タクシーの運転手は地図というものを知らないとガイドブックにあったのを思い出した。降りてたむろしていたオートバイに乗って反対側にある歴史博物館にたどりついた。
（写真：早朝のガランとした大通り２枚、人民劇場、中央郵便局）
（写真：博物館の仏像とホーチミン、チャンパ遺跡、売り場、水上人形劇）
ここの博物館は比較的よく整理されていた。先史時代から近世までを部屋毎に分けてある。チャンパ遺跡からの発掘品もある。ベトナムに限らず東南アジアの国々は多民族国家である。チャンパ族は今やベトナム小数民族の一つであるが自分がチャンパ族であるという館員がかってベトナムに文化を築いていたことを誇らしげに話してくれた。このチャンパはインドネシア、マレーと同じポリネシア民族である。また別の部屋には元との戦いに勝利した様子が描かれてある。日本の鎌倉幕府と同様にモンゴルと戦い国を守ったのだ。博物館の庭の一角で水中人形劇がはじまるという。おもしろそうなので小さなプールの傍らで見る事にした。突然二匹の龍が水中からでてくる。二匹の龍は水面を泳ぎながら水を吹く。次はあひる飼いの寸劇などが３幕ほどつづいた。帰りはホテルまで２ｋｍほであったので歩いてもどる。途中日本料理のレストランが沢山目についた。商社の活動が活発に始まっているとみえる。１１時半にホテルをチェックアウトして空港にむかう。バンコック経由の飛行機も予定通り出発した。飛行機はカンボジアのプノンペン市の上空を通る。濁ったメコン河がかすかに雲間に見えた。
（写真：朝の通勤、サイゴン川、工房、お土産店）
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