１．旅のはじめ（ホーチミン市）

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(写真：人民会議場）

中継のバンコックからホーチミン市に向かう機中で隣り合わせた男が中華新聞を読み始めていた。入国申請カードに記入を始めて途中でふと水性ペンでは２枚綴りにの紙に写らないことに気がついた。ボールペンでないとだめかとつぶやいたら隣の髪を染めた中年の男がこれをどうぞといって差し出してくれた。日本人だった。聞くと古いオートバイの部品の買い出しにきたという。ベトナムはまだオートバイが交通の中心であり古いものも良く手入れをして使っていると言う。そこでパソコンを持って、買い付けながら日本の業者とメールで取り引きするのだという。こんなビジネススタイルはまだはしりなので自動車部品以外でも商売がなりたつという。ホテルも予約なしに一週間ほど滞在する由。私が今日は市内観光をする予定だというと、中華マーケットまでついて来るという。空港から予約しておいたホテルに行き、チェックインの後待たしておいたタクシーで市内観光にでかけた（空港から市内のホテルまで５米ドル、市内観光４時間で２０米ドル）。


（写真：サイゴン川、ホテルの受付、人民会議場前のホーチミン像、ビンタイ市場）

最初に向かったのが中華マーケット。衣料品がうずたかくつまれてある。日本なら千円以上する帽子が１ドル半もしない。問屋街なのか値切りには応じなかった。ついてきた男はオートバイの部品街の所で降りて行った。日本で部品を作るため金型から依頼してみたがもう技術がなくてと断られた由。狭い路地を車で走りながら部品屋の奥を覗くと、この一角では旋盤や溶接機で加工して所もある。街は衣料品が集まる所や電気屋が集まるところや自動車部品が集まる所など専門分化しているようである。お寺を廻ったり博物館を廻ったりしているとすぐに時間がなくなる。歴史博物館の入場券を買って入ろうとしたらもう閉館である。まだ４時半であったがタクシーにも４時間といっておいたので、切り上げてホテルに戻った。見て廻れたのはお寺が３ヶ所程と、戦争博物館、それに旧南ベトナム政府の大統領官邸である。お寺では番傘ほどの大きな渦巻線香が沢山天井から釣り下げられてあった。 また仏像もタイとは違う中国から伝わった仏教によっているので親しみやすい。


（写真：チョロン地区の寺の線香、戦争博物館、旧大統領官邸、官邸内のガイド）

ホテルはビジネス街の中心にある（グエンフエ通り）。歩いて見るとカメラ屋の中に中古のコンタックスのカメラが置いてああった。190US$であるという。レンズ付きでである。値切って150US$で買った。どうやら自動車部品の買い付け屋に影響された様である。ホテルの先はサイゴン川でレストラン付きのクルーズ船が並んでいたがオープンは８時からでまだ準備中であると言う。ホテルの裏まで戻って少しこぎれいなレストランに入る。一階は混んでいたので２階にあがっていたら、日本のビジネスマンの一行がどやどやと上がってきた。このあたりは目抜き通りであるらしい。マスターはドイツ人であるという。翌朝ホテルの前でたむろしていた人力車であたりを一週してからタクシーで空港に向かった。メータでは４US$であった。


（写真：油絵の模写、マスクと女性の長手袋の女性ドライバ,椅子も一緒の麺食売り、カメラ屋で）

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