写真：いずれもダムに浮かぶイシス神殿
写真：同じくイシス神殿
湖にぽっかり浮かぶ小さな島にも神殿がある。イシス神殿という。
これも水没から守る為に移したようである。壁面には冠水のあとがみられた。青い湖面にういた小さな島の神殿はブーゲンビリアの花に彩られていた。見終って再びフルーカで隣の島に向かう。小さな島全体が植物園になっている。椰子の木だけでも色々な種類がある。ガイドがこれは日本の椰子の木というがどこからもってきたものか。幹の白い椰子などマレーシアではみられない種類が多い。島は緑であるが湖水を挟んだ対岸は砂漠の砂山が押し寄せて来ている。帰り子供が手漕ぎのたらいのような小舟でフルーカによって来て土産物を売ろうとする。或は英語の歌を歌って小使い稼ぎをする。フルーカの一行も声を合わせてイギリス民謡の漕げ漕げ船を歌った。ルクソールでエジプトデザインの解禁シャツを買ったが色違えがあったのでもう一つ買った。アラブの人が頭にかぶる布を帽子にはさみ、このシャツを着ると風をとらえてすずしい。
写真：植物園、エジプト猫、島から対岸を見て
クルーズ船に戻って夕食の前にロビーで皆がテレビを見ている。私の部屋のテレビは映りが悪くあきらめていたが衛星放送でＣＮＮのニュースである。アメリカが攻撃されているとのテロップと世界貿易センターにハイジャックされた飛行機が突撃する画像をくり返し流している。大変な事態である。一緒のグループのアメリカの若者二人は攻撃されたペンタゴンのあるワシントン市からである。さっそく電話で連絡をとったようである。夕食はスープだけを飲む。スペイン夫婦の夫が妻の下痢もこれでなおったという薬を一日分すすめてくれる。頼んでいたアブシンベルツアの航空券が手に入った。現地のガイド付きで１５０米ドルである。ガイドブックには１２０ドルとあったが、もう止むをえない。同じ飛行機で行くのはアメリカの若者だけであった。オーストラリアの一行は高速艇で４時間半かけて行くという。マッツも一緒にいかないかと誘われたが飛行機の切符を手配した後だった。彼らの出発は朝の４時半である。飛行機は８時半に出発すれば良い。
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