ヨーロッパ碁コングレスの旅 ２０1８（伊・ピサ）
２．ヨーロッパ碁コングレスの旅 チューリッヒにて 次へ 前へ
7月22日 チューリッヒ 二日目
中央駅で面白いイベントがあった。大きな空間にネットを張り巡らして、強大な巣をつくり中で静かな音楽をならし指導者の下に幾人もの人が瞑想している。東京駅でも新宿駅でも、巨大空間がないからこのようなイベントはできない。構内の一角に情報サービスセンターがあったので、市内の一日乗り降り自由券を購入する。明日の月曜日になると博物館や美術館は休館になるのでそれらを巡ることにした。朝一番それらの開館までには時間があるので、列車で近郷のテレビ塔に向かう。中央駅から20－30分ほどで着いた駅から徒歩10分ほどの山道を登る。テレビ塔はその山頂にある。腰が悪いので足を引きずるように登ったが、曇天では山頂からでもアルプスは見えなかった。路線の途中にはGoogle社がある。戻って中央駅の隣にある博物館に入る。昼食は入る前に庭の一角の張り出しレストランで済ます（ノンアルコールビールと日本のおにぎり）。館内の最初には複翼飛行機の時代に撮影されたアルプスの写真が部屋いっぱいに飾られてある。当初スイスは産業革命の発した英国からの輸入に頼っていたが、大戦の勃発で国産化に取り組み時計など精密産業を興しているので、中は考古学博物館というより産業博物館といった方がよさそうな展示が多い。博物館を出て市電に乗る。高台伝いに湖にでるつもりが全く逆方向に行ってしまった。戻ってあらためて川沿いを走る市電に乗り湖までゆく。日曜日なので湖岸は子連れでにぎわっている。美術館はそこから少し山の手にある。教えてもらいながら市電を乗り継いでたどり着く。ヨーロッパの美術館はどこでもそうだが、日本なら人が列をなしてみるような名画が幾つもゆっくり見ることができる。高台にある美術館から川岸に戻ると両岸に古い教会がある。もう日曜礼拝は終わっているので教会の一つを見学して市電で宿の近くに戻る。市電は一日券で乗り放題なので宿の前の停留所からの市電の全コースに乗ってみることにした。これなら歩かなくてよい。なにもない郊外の市電の終わりで一回転して元の道を引き返す。
宿の一角にはスターバックスがある。夕食は野菜パックとジュースとパンで済ます。宿のフロントで翌日のアルプス日帰りバスツアーを予約する。天気が良ければよいが。
