ヨーロッパ碁コングレスの旅 ２０1８（伊・ピサ）
３．ヨーロッパ碁コングレスの旅 チューリッヒからアルプスへ 次へ 前へ
7月23日 チューリッヒ 三日目 アイガーへ
朝からどんより曇り空である。宿の前のバス広場は観光バスでにぎわっている。アルプスツアーも３０人ほどが集まったが、乗車前に私だけ違うバッチが渡された。8時半出発して11時間ほどのツアーである。途中の街ルツェルンでさらに10人ほどが加わる。急峻な山間と湖に挟まれたインターラーケンの町で小休止。上空にはハンググライダーが飛び交っている。ラウターブルンネンで登山電車に乗り換えアイガー北壁前のクライネシャイデックにたどり着く。ここで私だけを残してバスツアーの全員が登山列車を乗り換え、アイガー北壁に掘られたトンネルを抜けユングフラウの展望台に行ってしまった。くあいにくの曇り空で視界は悪い。ガイドからは私だけ30分ほど来た時の登山電車とは別ルートのグリンデワルドまでの切符を渡される。ツアーの人たちと再び一緒になるためにそこから30分ほど下ったグルントの駅に5時間後という。しばらくここで時間をつぶしているうちに雲の中から巨大なアイガー北壁が現れた。これだけで満足である。アイガーを見上げながらノンアルコールビールとパン、さらに成田で買ったおにぎりで昼食を済ます。
別方向に下る登山電車でグルンド駅に着く。電車はそこからスイッチバックしてグリンデワルド駅に着いた。降りてみてここがスイスアルプス登山の拠点であることを駅前の日本語JTBの案内所で知った。売店のアイスクリームを食べながらアイガーやヴェッタホルンなどの崖から飛び降りたハンググライダーが空に舞っているのを見る。たった一駅戻るだけなので不安はなかったが、下りが中々の急勾配である。裏道を下る日本人夫妻に案内をしてもらいながらグルンド駅にたどり着く。ただし痺れのある足では、案内してもらった夫妻に就いて行くのが精一杯であった。グルンド駅前にはアルプスから流れ出た川があるだけである。一時間ほど待ったらツアーバスが到着し、ユングフラウの展望台に行った人たちは少し遅れて登山列車で到着した。展望台ではユングフラウが雲間に一瞬見えたという。バスは一路チューリッヒ駅前まで戻った。
