2017_コーカサス三国の旅（エレバン二日目）　　　　次へ　前へ　

7月16日　
　ホテルでタクシーを頼んで郊外の古いキリスト教会のあるエチミジアンに向かう。途中運転手が「あれがアララット山」という方向を見ると薄くかすんで天に届くかのように見える。国際空港を通り越してさらに先になる。タクシーには５０００ドルチェ（1500円ほど）支払った。停車したタクシーの前のゲートをくぐって中に入ると世界遺産らしく周りが整備された公園になっていた。その公園の中に展示されているパネルをみて気が付いた。世界遺産の教会は一つではなくこの辺り一帯の教会群であることを語っている。今日は日曜日なので各教会でミサが行われている。朝一番でもあったので人はまばらであった。彼方にガイドブックに載っている古い教会を見つけた。まだ整備されていない砂利道を通ってたどり着くと小型の観光バスが何台か止まっていてこちらの方がにぎわっていた。ガイドブックにはこの教会とアララット山が写っていたが今は全く見えない。来るときに見えたアララット山が見納めになるかと思った。その古い教会からまた大きな公園の中の教会に引き返すと今度は観光客で大賑わいであった。教会の中は撮影禁止の張り紙があるが観光客には見えないようである。こちらもこれ幸いとミサを撮影する。

写真はエチミジアンの大聖堂入口、大聖堂、同周辺、ミサ、祈る人、聖ギャヤン教会を見る、スヴァルトノツ教会遺跡、同アララット山を望む

帰りはガイドブックに市バスがあるというので探してみた。聞きながらたどり着いたらマイクロバスである。小銭がなかったが乗客の女の子が両替してくれた。このバスはエレバンまで行くが途中の遺跡で下車した。ここまで２５０ドルチェ（１００円ほど）である。ここには７世紀から１０世紀にかけて巨大な教会があったが大地震で破壊してしまったという。今は環状列石のように柱の礎石が残っているだけだが、よかった！アラット山がかすかに見える。カメラで撮るにも難しいほどかすかであるが、見るべきものが見えてようやく安心できた。ここで昨日コニャック工場の試飲会で一緒だったアメリカのガイと再会した。彼らはグループで観光しているようである。ここからエレバンまでは小型の市バスに乗らなければならない。バス停を探して乗り込む。市バスはエレバン郊外のターミナルまでである。ここから市内まで乗り換えなければならない。同乗していた二人組の女性が乗り換えを案内してくれた。その上料金は支払ったという。フィリッピン人だといった。こんなところまで働きに来ているのかと思う。少額でもその人たちにおごってもらってしまった。美術館の広場で降りたと思ったが今日は閉館している由。広場の店でビールとサラダの昼食をとる。広場で説明をしている三人組に道を聞いたらここは美術館ではなくオペラ劇場であるという。美術館まで案内してくれた。親切なアメリカの三人組であった。美術館は博物館と同じ建物であるというが彼らが博物館にはいったので、一緒に入ったが荷物預かりがある。さらにここは撮影禁止でもある。博物館のガイドは詳しく説明しているが、パネルもあるのでアメリカの三人組とは別れてさっさとまわる。しかしアルメニアはエジプト文明に匹敵するほど古い歴史を持つようである。スキタイの金も秦時代とおなじ車も発掘されている。同居の美術館は入口もわからなかったので近くの地下鉄入口を訪ねてホテル近くの駅まで一駅も戻った。この駅近くの大きな教会に立ち寄ってからホテルに戻った。

写真はエレバン郊外のバスターミナル（市内へは乗り換え）、オペラハウス、その横でスイカ売り、メインストリート、博物館前広場、博物館入口の像、宿の近くの聖グリゴル・ルサヴォリチ教会

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