2017_コーカサス三国の旅（エレバン一日目）　　　　次へ　前へ　

7月15日　
　列車の切符が確保できたので次のトリビシの宿とメールを交換し追加の一日分のキャンセルを受け付けてもらった。無理なら一日分余計に払うつもりでいたところである。エレバンの宿からは地下鉄の駅が近く、その地下鉄で列車の中央駅まで行ける。朝一番朝食後に切符のキャンセルのため中央駅まで出かけた。その先には廃墟となった遺跡と展示館があるのでついででもある。 鉄道の中央駅は地下鉄駅と接続している。この接続している地下道には土産物屋が並んでいるがやけに暗い。地下道から外に出ると真夏の日差しである。中央駅はソ連邦時代に作られたことがすぐにわかる建物である。切符販売の窓口に行くと停電でパソコンも使えず閉鎖中であるという。切符を購入する人たちはベンチに座って窓口があくのを待っている。地下道が暗かったのも停電のためであった。それで快晴ならアララット山がよく見えるという遺跡に行くことにした。駅前でバスを探そうと思っていたらタクシーの客引きに捕まった。１０分ほど乗ると前方に小山が見えてくる。それがエレブニという紀元前８世紀にあった要塞都市跡である。タクシーには２０００ドラム（５００円ほど）払った。小山の麓に小さな遺跡博物館がある。ガイドブックには高台の遺跡からはアララト山がよく見えるとあったが雲が出て見えなかった。しかし見晴らしがよいので起伏のある市街地が遠くまで見える。麓に停車していたタクシーを捕まえて中央駅まで戻ると１０００ドラムで済んだ。

写真はエレバン中央駅のエレブニ地域の地図、中央駅、エレブニの城郭遺跡、同、遺跡から市街望遠、 遺跡博物館前の銅像、博物館内城郭とアララット山の絵

中央駅の周りで写真を撮って中に入るとまだ停電が続いて窓口は閉まっている。
エレヴァンには有名なコニャック工場がある。現役だった４０代のころ、営業に連れられて新潟に出頭したとき立ち寄った叔父の家で５つ星のアルメニアコニャックをもらったことがある。現在と違ったみすぼらしい瓶にアララット山のラベルが貼られていた。それを思い出して昨年もサンクトペテルブルグ滞在中に買って持ち帰った。その工場が宿の近くにあるので旅に出る前にネットで見学を申し込んでおいた。英語のツアーガイドが午後２時にあるという。切符のキャンセルはその後にすることにした。
地下鉄で市内に戻って見晴らしの良いというカスカードという階段エスカレータを目指した。地下鉄の駅からは公園伝いに下り道をかなり歩いたところにそれがあった。巨大な階段が高台まで続いていてその中にエスカレータがある。エスカレータの両側はアート作品やパネルが並べられてあった。最上部は未完成で工事中であったが、エスカレータの区切りごとに出口があり眺めの良い外の階段に出ることができる。パネルには開発初期に斜面を切り崩している穴居住宅のような写真があった。両側のアート作品も素晴らしい作品がそろっている。最上部は未完成なので上の展望台のある公園にゆくためには急坂を上ることになる。途中であきらめて引き返した。カスカードの下の公園にはレストランが並んでいる。張り出したテントの中でスイカを食べている家族がいた。隣に座ってウエイトレスに同じものとビールを頼んだ。
スイカ一個を切って持ってきたのでこれで昼食になった。通りでタクシーを捕まえてコニャック工場に向かう。地図ではホテルの近くにあったが、川を挟んだ高台にあり歩いてはゆけない。その工場ではコニャックの試飲の程度で見学の値段が異なる。３種類で１０，０００ドラム（２５００円ほど）支払った。英語のツアーは２０名ほどであるが最後に試飲があり和やかな談笑の時間となった。この工場のブレンダーは11人の由。彼らがすべてを決めているのだ。帰りの頼んだタクシーは私が指示した地図を勘違いしたのか空港の方に向かってかなり走り公園の中に止まった。もう一度地図を示して工場近くの地下鉄駅であることを説明して引き返してもらった。1000ドラムほどでよいはずだが５００ドラムおまけして支払った。たぶん走行距離では赤字になったであろう。再び地下鉄で中央駅に着いたら今度は電気が回復していて切符売り場はかなりの人が並んでいる。ここで2枚の切符の一枚をキャンセルするために行列の後に着いた。窓口3か所でそんなに長くはない行列であったが一個の処理に１５－20分ほどと驚くほど処理の時間がかかる。おまけに並んでいると割り込んでくる。曰く行列の前の人に断ってベンチに座って待っていたのだという。割り込んでくるおばちゃんはパスポートを何冊も抱えて切符を買う。時間がかかるわけである。たったキャンセルのための番が来るまでに1時間は待たされた。持参した切符を出し前日の一枚だけをキャンセルといったら両方をキャンセルされてしまった。大変だ！窓口の太っちょ事務員と大声でやり取りし、翌日分を再発行してもらう羽目になったので行列の後の人たちがあきれていた。ホテルの近くの地下鉄駅には教会がある。少し寄り道をして覗いてからホテルに戻った。夕食は成田で買ったおにぎりで済ませた。

写真はエレバン市内（赤線は歩いたところ）、カスカード下から、カスカードのデザイン、同内部のアート、同上から見た市内、ランチのスイカ（丸ごと一個）、アルメニア・コニャックワイナリー、同内部の熟成樽、試飲（有料）のブランデー

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