５．ドレスデンにて 次へ 前へヨーロッパ碁コングレスの旅 2015（チェコ・リベレツ）
7月23日 昨夜の雨で肌寒い。ホテルで市内のバスとトラムの乗り放題のチケットをくれたので、駅前（ホテル前）からガイドブックにある一番遠い作家のケスナー記念館のあるところまでいった。だが本日（木曜）は休館日だった。 トラムで戻ってエルベ川の橋を歩いて渡る。エルベ川の真珠といわれる素晴らしい眺めだ。王宮美術館を探したがなかなか見つからない。尋ね尋ねてようやく見つけた。ガイドブック（地球の歩き方）の点線で記されているところがトラムの通りと思っていたが、その点線がなんの意味も持っていなかったのだ。日が射してくると暑くなる。ドレスデンは大戦中に連合国の空爆で破壊された写真を何回か見たことがある。しかし戦後70年もたてば破壊の跡の記念として残されている建物の一部を除いて何事もなかったように復旧されている。この日トラムにも随分乗ったが1万５千歩は歩いたと思う。昼はスパゲテーとビールだけだがスパゲテーの量が多かった。4時半頃中央駅に戻って囲碁会場のあるチェコのリベレツ行きの切符を買う。中年の駅員おばさんは全く英語を解さない。紙でやり取りする。駅の売店で夕食のサンドイッチとビールを買う。ついでにVISAでＥＵＲＯを引き出す。
ホテルに戻って仮眠するつもりが寝込んでしまい夜中の2時半に目が覚める。インターネットでNHKのラジオを聴いていたらドレスデンの観光省のトップが訪日し、旅客が増えるようにPRをしているとのニュースがあった。
６．陶磁器のマイセンへ
7月24日 本日はマイセンに行く。マイセンは中央駅か3らSバーンで30分ほどである。駅からエルベ川にかかる橋を渡るとお城が見える。マイセンの磁器はかってこのお城の中で製作手法が守られて作られていたという。お城に向かう途中の広場で一団を案内している観光ガイドがいた。そのガイドに市内観光バスを尋ねたらこのバスに乗れという。急いで飛び乗る。山の上のお城に行くつもりだったが乗った観光バスは街を下ってお城から遠い磁器博物館に着いた。博物館の入場券を買っていると日本からの観光一団と一緒になれという。おかげで日本語で説明を聞くことができた。白磁はカオリンの釉薬で白くなるが、赤青など色々な絵付けの材料には苦労したらしい。そして細かい細工をパーツで作り繋ぎ合せて複雑な大きい陶磁器を作り上げる。絵付けも分業である。これで色々な造形の美しいマイセン焼きが出来上がる。日本の観光一団はここでその食器を使った昼食をとる由。分かれて近くのニコライ教会に行く。教会の壁の装飾のほとんどが磁器で出来ていた。磁器博物館まで戻り観光バスを待って山の上のお城に行く。現在のお城の中の展示物は磁器より武具やカーペットなどの方が多い。お城を出て少し下った処のレストランで昼食をとる。ここは見晴らしが良い。そこから路地をさらに下ってマルクト広場で観光バスを待つ。そのバスは再び磁器博物館を経由して鉄道駅で下ろしてくれた。しかし来た時の駅とは異なってエルベ川を渡る手前である。3年ほど前に発行された手持ちのガイドブック（地球の歩き方）にはその駅がなく、またしても意味不明の点線が降りたときの駅から街につながっている。どうやらエルベ川を越えて新駅ができていたようである。30分ほど待ってきた列車でドレスデンに戻り、夕食用にドレスデンの駅中のスーパーでヨーグルトやサラダを買う。ホテルで少し休むつもりが眠ってしまった。夜中に目が覚め、帰りのミュンヘンの宿をネットで予約する。予約のホテルはここと同系列で狭いが冷房がある。
