３．ワインの里ボルドーで囲碁大会
次へ 前へヨーロッパ碁コングレスの旅 ２０１１（仏 ボルドー）
土曜日の夜にボルドーの宿にたどり着いて、日曜日から試合開始です。曇りの肌寒い朝でしたが地図と薄明かりの太陽の方角だけでボルドー大学の方向に歩き出しました。１０分も歩けばつくだろうと思いながら。。途中で植物に詳しい碁コングレスの北海道からの常連が垣根の中にカメラを向けています。声をかけて一緒に歩きだしましたが、会場の大学の門という門がしまっています。結局大回りしてようやく開いている門をひとつ見つけました。会場に入ると本日の試合の受付は前日に締め切られていました。しかも準備の混乱で本日の試合は中止とも一旦アナウンスされたほどです。なんとか粘って試合の登録を受け付けてもらいました。しかしこの様子では試合の始まりは午後からだろうとたかをくくって大学の外のスーパーで買い物をし家内と一緒に宿まで戻ってしまいました。再びキャンパスに戻ったのは１２時半頃でしたが、なんと試合は10時半に始まっていたのです。対局場所に足をはこんでみたもののもう相手は居ませんでした。これで第一日目は不戦敗です；； 持ち時間各２時間のメインが終わると次には持ち時間３０分の早碁があります。しかしメインが遅れて初日の早碁はキャンセルされてしまいました。結局初日の日曜日は一日待ちぼうけでした。 二日目は会場で組み合わせを目を皿のようにしてみても名前がありません。同じような人が何人かいてクレームをつけています。結局組み合わせ漏れの人たちを適当に組み合わせて対局となりました。ところが相手は４段です。私は１段でエントリーしたのですが、昨年前半だけの参加で５戦５勝のためか２段にされていました。その４段にインフレ２段が白番です。序徐々に形勢は悪化します。これは段違いでした。その後の早碁も２段を相手に負けです。ま、負けるときはこんなものとあきらめるしかありません。 水曜日は碁の対局はありません。かわりに近隣のツアーが計画されています。ボルドーはワインで知られていますが取引は市街で、生産は近隣で行われています。そのひとつがサンテミリオンです。世界遺産の小さな町の周辺はすべてブドウ畑です。ワイン用の葡萄は背の低い潅木で有機農業で栽培されています。収穫期にはジプシー（ロマ人）家族に頼るそうです。スーパーではワイン１本３．５ユーロ程度ですが、ここのワイナリーでは１本３５ユーロの高級ワインも試飲できます。 ヨーロッパ碁コングレスには日本のプロ棋士も何人かイベントを盛り上げるために訪れます。今年は関西棋院などからの常連の他、武宮、マイケルエドモンド、女流の謝さんなども参加です。
