翌日ホテルで半日タクシーを頼んで再度ボロプドールに向かう。麓の入り口にたどり着くと、また売り子が殺到してくる。昨日のアリババもいる。また来たかという顔をしてにやっとわらう。ボロブドールの釣り鐘のストーパの中の仏像に触れると幸せが訪れるとか。観光客が順番に手をのばして障っている。手を伸ばして見るとやっととどく程である。もう少し早ければ朝もやの中を見れたかと思うが、昨日と変わらない頂上からの景色を堪能して戻る。
また一時間ほど戻ってジョグジャカルタ市内の中心の王宮に立ち寄る。無論、今は王制ではない。建物の手入れはよくないが中は広い。観光客はボランテアの案内で見て廻る。博物館も近くにある。ここはジャワ原人から遺跡からの発掘品や近代までの簡単な展示が見れる。ポリネシア人の分布は広くマダガスカルからインドネシア、マレーシアを経てフィリッピン、台湾に広がると聞くがここが先進文化の基点かと思われる。一角に彫り物の工房があり影絵で使われる人形の切り絵もここで作られている。最後に水の王宮タマンサリをみる。もうさびれて優雅さはないが、王宮の美女が水浴びをしたという。かってはもっと広かったという王宮もその少しを残してあたりは人が住み着いている。案内されてその人家となったあたりを行くと地下のトンネルがある。オランダの植民地政策に反抗した独立派を支援する為の隠れ場所であったという。本当はこちらが主で美女の水浴びをカモフラージュにしていたのかと思う。案内人はどこからともなく寄り添って来るが、なにがしかを渡されることを期待しているようである。マレーシアにくらべてしっかりしている。下は水の宮殿と地下壕、博
物館付属のバテックの影絵とお面。
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