2010.6のNHKクローズアップ現代で取り上げられた「日本企業・資金を求めてアジアヘ」にはショックを受け考えさせられました。前半は野村證券がリーマンブラザーズのアジアを買収し、中国、インド市場で投資を拡大していく状況で、後半は日本のベンチャーが国内では資金を集められずに台湾に投資資金を求めて成功している事例でした。日本では１０年間の投資市場の債権高が横ばいなのに、アジア市場では絶対額ですでに２倍に成長している由。
金持ち日本の資金はいったい何処に行ったのでしょう？ひょっとしたら国債でしょうか？国債は国の赤字補填に使われ再投資の少ない人件費率が増えているだけに見えます。企業会計も国際ルールで時価基準になり企業価値も下がって投資市場の資金は行き場がなく国債に向かってしまったようです。証券銀行も国際化していますが、日本はさておいて投資を回すのは成長するアセアンと割り切っているようです。これでは日本での起業や投資は誰もやろうとしませんね；；日本は歯車から外れてしまったようです。処方箋は無いものでしょうか？
関連データをネットで探したら「辻村研究会三田祭論文」が見つかりました。
資金循環勘定から見る日本経済（２００３）
http://www.clb.mita.keio.ac.jp/econ/tsujimura/mitaron/all.pdf
少し古いですがデータが豊富で、日本のトレンドもあまり変わっていないようですので、じっくり読んでみる価値があるようです。