シンガポールの少年少女を日本に招待！

２００９．３．１６－２２日にシンガポールの少年少女９人（父母５名と団長）を日本に招待し囲碁大会を開催しました。国立オリンピック記念青少年総合センター(NYC)では関東大学囲碁連盟の皆さん３０名に集まっていただき棋力にあわせてA、B,Cのグループに分けてトーナメントを行いました。いずれ週刊「碁」や「碁ワールド」にも記事が載るでしょう。国際交流基金３０万を基にして実施されました。
シンガポールからは囲碁協会（Singapore Weiqi Association)　会長のTanさんが団長で来日され、受け入れ窓口はNPO碁スカイパークの足原理事長でした。

午前中はお茶席で	足原さんと陳団長	早稲田の囲碁部員と	シンガポールの小学生	全員集合
代々木のオリンピックセンター	シンガポールのエース２段	シンガポール最年長の中学生	対局風景（全体）	対局風景（Bグループ）

囲碁大会は大相撲方式で

　以前に「囲碁トーナメントの方式」でスイストーナメントをご紹介しましたが、仲間の囲碁の大会には大相撲の組み合わせが参考になりそうです。その方式を考察してみましょう。

一般に囲碁の集まりでは点数制や段位制を採用している所が多いので、囲碁大会では最初から強い人同士を組み合わせない、棋力差の組み合わせが偏らないようにするなどの組み合わせを考える必要があります。
その点大相撲は１５回戦もやって同じ相手と対戦しないように、かつ優勝は最終回近くになるようにうまく組み合わせていると思います。これを参考にすると、まず上位は横綱と小結の順位差の組み合わせで、下位は同位者の組合せで開始し、段々に星のつぶし合いになるようにする方式です。そして最後は横綱同士の対戦です。
大相撲は１５回戦もやり、かつ優勝者を決めるだけですが、囲碁大会では一般に順位も決めなければならないので次のスイス方式がよく採用されます。「勝点の多い順＞対戦相手の勝点合計の多い順＞直接対局で勝った方」
これに大相撲のロジックを当てはめると、組み合わせ（ペアリング）ロジックは次のようになります。

最初の組合せ：　棋力順に並べ、棋力差が同じくなるような組み合わせで開始。
以降の組合せ：　勝者、敗者同士を同様に棋力差が同じくなるように組み合わせる。
　トーナメントでは端数がでることが普通ですから、半端がでたら棋力の上位を勝ち組に、 ただし同一者の繰上げが生じないように次回は棋力の下位を負け組みに組み込みます。小人数でトーナメント以上に対局回数を増やすときは最後に準決勝と決勝戦を残し、勝ち組負け組みの分類をせずに組み合わせを決める方式もあるでしょう。

ここで棋力差の決め方ですが、人数と棋力にしたがって上位グループ（小結以上）と下位グループ（前頭以下）に分けて上位と下位の対戦にする方式と、大相撲のように上位内でと下位内で対戦を開始する方式があるようです。もちろんトーナメントが進めばグループ分けは不要になってきます。

WBC（ワールドバースボールクラシック）では優勝するまで日本と韓国とは５回も戦って大変盛り上がりました。囲碁大会でも色々盛り上がるような組み合わせ方式を考えることができそうです。

参考１：Wikipediaのトーナメント方式
参考２：スイス方式の組み合わせソフト（日本棋院多賀城支部）
参考３：スイス方式による組み合わせのアルゴリズム（Voice of Stone）

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