記事：囲碁ルールの国際統一化
2005.8.7付け朝日新聞記事で、日中韓のほか欧、米、ロシア、シンガポールの各組織代表が集まって応昌期ルールなど囲碁の国際ルールの統一の話し合いが行われたと報じられていました。日本の報道は非常に簡単でしたが、囲碁が頭脳オリンピックの一種目になろうとしている今日、囲碁のルールが日中韓台欧米とみな別々では大問題です。これに関して最近立ち上がった曹薫鉉と李昌鎬が作ったという囲碁のサイトでもう少し詳しい情報が入りました。記事には以下のようにあります。
国際囲碁シンポジウムでは最初の議題としてコミに関する内容を採り上げる予定だったが、実際に会議が始まると「統一ルール」に議論が集中した。世界的なルールとしてふさわしい統一されたルールを作ろうということが今回のシンポジウムの主旨だったが、議論は日本ルールの不合理な点を指摘すると同時に中国ルール、応氏ルールの妥当性を強調する流れとなった。例えば、ドイツのRorbert
Jasiek氏（ヨーロッパ囲碁協会ルール担当者）は特殊な死活を例にあげて日本ルールの不合理な点を指摘した。
これに対して日本は、特殊な例をあげて不合理とするのは誤りでわかり易さを優先すべき、また「勝負がすべてではない、芸道を極める」という情緒的な議論に終始したようです。
問題となった点は終局の数え方以上に、日本と台湾欧米とのルール差異として下記があります。
１．自殺手は無効か有効か
２．三コウ以上のスーパーコウを無勝負とするか同形再現禁止のコウのルール延長するか
次に問題となる例を挙げておきます。
| 黒の自殺手”あ”が有効なら黒はセキ | スーパーコウルールなら黒”あ”でも 長生無勝負にならない |
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| １●●○┬●○┬┬┐ ２●あ○┼●○┼┼┤ ３○○○┼●○┼┼┤ ４●●●●●○┼┼┤ ５├●○○○○┼┼┤ ６●●○┼┼┼┼┼┤ ７○○○┼┼┼┼┼┤ ８├┼┼┼┼┼┼┼┤ ９└┴┴┴┴┴┴┴┘ |
１┌○あ●┬○●┬○ ２●○○○●●○○○ ３●●●●●○○┼┤ ４○○○○○○┼┼┤ ５├┼┼┼┼┼┼┼┤ ６├┼┼┼┼┼┼┼┤ ７├┼┼┼┼┼┼┼┤ ８├┼┼┼┼┼┼┼┤ ９└┴┴┴┴┴┴┴┘ |
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