今年のヨーロッパ碁コングレスは第４９回目、チェコのプラハで開かれました。会場は郊外の夏休み中の大学の施設と近くの小学校です。宿舎も学生寮や近辺のホテルなどが割り当てられました。トーナメントの参加者は７００名を越えており日本からの参加者も７０名を超えていました。韓国からは４０数名が参加です。７ｄから２０ｋまでの自己申請のランクを初期値とするスイストーナメント方式（マクマホン方式、ペアリングのソフトはここでダウンロード可）で行われます。
メイントーナメントは一日一試合で計１０試合（応昌期ルール、持ち時間各２時間）行われましたが８勝２敗のロシアの７ｄが優勝しました。トップボードの対局は会期中IGS（パンダネット）とKGS（棋誠堂碁サーバ）でライブで見ることができるようになっていました。２位から６位までは韓国の７段で、日本の最高は１８位の６段。韓国は強い人だけでなく２０ｋで４人も参加していますから楽しむゆとりもあるようです。このコングレスではメイントーナメントの他にもペア碁や３人連碁、チーム戦、早碁、週末トーナメントがありますが、日本から週末トーナメント５回戦にだけ参加する人もいたようです。当然観光のついでにという計画でしょう。
プラハの旧市街は欧州の有名な観光地の一つで世界文化遺産に指定されていますが、この時期は夕方９時頃まで明るく、市内へも会場からは地下鉄を使って３０分くらいの距離でしたから、対局が終わってからでも充分観光ができました。またメイントーナメントがない水曜日や週末は観光も企画されています。プラハ旧市内以外にも、別の世界文化遺産の町、ボルダバ河に囲まれたチェスキークロムロフも週末の一泊観光に組み込まれていました。日本からの参加者も囲碁の他にこの旅行を楽しみにしているようです。対局風景はここをクリックしてみてください。
（写真：王昌期囲碁セット、本部の前の広場で、教室を借りての対局、ボルダバ河沿いのプラハ市）